今記事は知人から寄稿いただいたものです。

記事の内容を確認するにあたり、明らかに何か別の記事からの引用であると思われる部分が多数見受けられましたが、当ブログ管理者が調査した結果該当する文献等を発見することができなかったため、全て知人による著作物であるとみなし、掲載いたします。

 

対応する文献等の心当たりなど、何かお気付きのことがあればお知らせください。

管理者に直接ご連絡いただくか、SNS等で発信していただくだけでも結構です。

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 静電気ってありますよね。冬場にバチっとくるアレ。あ、苦手ですか? ええ、私も苦手です。あれって油断した時に来るんですよね。もちろん静電気が起こることは知ってるし分かってるんですよ。毛糸のマフラーやセーターを着ている寒い日とか。ドアノブとか金属のラックに触る時とか。でも静電気の一番嫌なところって、「来るぞ!」って思っている時には来ないところですよ。絶対にこっちが存在を忘れていた時に来る。もし静電気の神様がいたら、きっと何より私たちのことを近くで監視していると思いますよ。

 

 

 

「手のひらに3回『人』の字を書いて飲み込むと緊張がほぐれる」っていうやつ知ってる?

そうそう

あ、それ俺も見たわ。ツボがどうとか、何かに集中することが良いとか、そもそも3回飲む時間でリラックスできるとか、言われてみるとなるほどな、って思うけど、でもだったら別にこんなことじゃなくてもいいよな

? 何それ

へー、偽薬って意味なんだ

まあ確かに病は気から、とかいうもんな

「信じるものは救われる」たしかに

 

 

 

 今日は「百人脅し」という実験をやりたいと思います。名前は聞いたことがなくても、ほら、橋本くんが用意してくれたこの道具を見れば、分かる人もいるんじゃないでしょうか。そう、でんじろう先生とかがテレビでやっているやつです。実は江戸時代から行われていた実験なんですよ。

 静電気を起こすにはどうすれば良いと思いますか? セーターを脱ぐ、ティッシュで塩ビのパイプをこする、ハイ! そこの君! うんうん、「下敷きで髪を擦る」いいね! それも一つの方法です。でも、それだと時間がかかるし、何より腕が疲れるね。だから、今日は道具を使います。ここのスイッチを入れると、ゴムベルトが動いて、これがどんどん擦れて、静電気をどんどん発生させていきます。そして、静電気はこのアルミホイルが巻かれた筒に溜まっていくんだ。

 もし君たちが、先生の口癖と後頭部の特徴的な髪型以外にも集中して授業を聞いているなら、「電気にはプラスとマイナスがある」ってことは知っているね? 実は君たちの体、ううん、この世界中のほとんどのものは、プラスの電気を持つ「陽子」とマイナスの電気を持つ「電子」を持っているんだ。「陽子」を引き剥がすのは難しいけど、「電子」の方は結構簡単に移動できる。すると君たちの体から「電子」がポロッと落ちて、結果的に君たちの体はプラスになる。

 今日みたいに寒くて乾燥した日には、君たちはずっとプラスか、あるいはずっとマイナスな状態にあるかもしれない。そんな時、もしずっとマイナスなもの、あるいはずっとプラスなもの、もしくは「電子」が簡単に移動するものに触ると、「電子」がたくさんあるマイナスの方から少ないプラスの方へ、「電子」が流れるんだ。この「電子」の流れのことを「電流」と言うんだ。そう、君たちが電池と豆電球で実験したやつだね。

 え!? 今って豆電球使わないの!? ……確かに全部LEDの時代だもんね。じゃあフィルムケースを使って工作とかももう…… あ、フィルムケースを知らないか……。

 

 あ、はい、何かな? うんうん、あ〜、それはとっても良い質問だね。

 答えから先に言ってしまうと、どんなに頑張っても私たちの体からマイナスの電気を全部取ってしまうことはできません。それは、私たちの体にあるマイナスの電気、「電子」の数がとっても多いから。それに、ある程度マイナスを取ってしまうとつよいプラスになっちゃうから、勝手に他のところから「電子」が流れてきちゃうんだね。君たちが高校生になって、それでもまだ理科のことを好きでいてくれると、「モル」っていうたくさんのものを扱う考え方がでてきます。私たちのまわりにある「電子」の数はそうして頑張って数えないといけないくらい、とっても多いんですね。なので、砂漠からバケツで砂を取ってもとても取りきれないのと同じで、「電子」を全部取っちゃうことはできません。

 いまこの機械はすごく頑張っているけど、引き剥がせる「電子」の数は砂漠の中のバケツ一杯でしかありません。それでも、すっごく大きいエネルギーを持っている、ってことを、これから実験していきましょう!

 

 ああ、そうだね。橋本くん良いこと言った! 砂漠の砂と違うのは、電気にはプラスとマイナスがあるから、大きい視点で見ると、同じだけプラスとマイナスがあって、まるで電気が無いみたいに見えるんだ。だから普段はいくら電気の力が強くても全然分からない。バケツ一杯の砂ぐらいの量しかなくても、それが全部マイナスだから、とっても強いんだ。

 え、私? 私は入らないよ? だってこれ痛いじゃん。

 

 

 

知ってる? 「おまじない」って感じで書くと「お呪い」なんだぜ

な、ビビるよな。「元気が出るおまじない」とか「恋のおまじない」とか言うけどやってること丑の刻参りとかと一緒、みたいなw

確かに! 「相手に見られないように消しゴムを使い切る」って「呪いをかけたことは知られてはならない」みたいなやつかも!

それな いうて普通に見せた方が恋叶いそーだし、そもそもああいうの本当にやってる人間いるの? みたいな

ポジティブな呪詛返しwwwwww

確かに呪いを知られて願いがより叶うんならそうだよな。字面やばすぎで草

 

あっ

〜20歳になってムラサキカガミを思い出してしまったので氏にました〜

思い出すじゃなくて覚えてたらか

ちょwww ムラサキカガミwiki見たら20歳まで覚えていたら呪われる単語リストアップされてるんだがwwww

Twitterで流れてくるn回見たら氏ぬ画像セットじゃんwww

雲外鏡ってムラサキカガミとおんなじなんだっけ? なんかのアニメで見たな。ムラサキカガミはそんな怖くないけど雲外鏡のアニメのやつはめちゃくちゃ怖かった記憶

みんな知ってるのに氏んでないしな、そりゃ怖くない

わかる。洒落怖とか呪われる話とか読んでるとビビるけど実際変なこと起こることなんてないしな。風呂場で「だるまさんがころんだ」とか鏡の前で右向いてお辞儀するとか、知らないうちにやってそうだし

だからこそ、逆に読んだことによってやることが怖くなる、みたいなことはあるよな

何かあるかも、みたいな。今まで何もなかったんだからあるわけないのに

 

 

 

 であるからして、場の量子論においては考えているエネルギー領域、あるいはシステムの大きさによって電子の電荷が変わるということが起こります。たとえば空間にひとつ、電子を置いてみましょう。学部の講義で、静電誘導というのは物体の結晶内部の電子が外部電場に応じて偏極し、電場を打ち消すような働きが起きているのだと学びました。これに倣い、電子の周りに陽電子・電子のペアが生成される真空の分極が起こると思ってみましょう。すると静電誘導と同様生じる電場が弱くなる、いまの場合ははじめに置いた電子の電荷がペアによって遮蔽されると思って良いでしょう。このために遠い距離では電荷は小さくなります。クーロン力によるエネルギーの大きさが遠距離で小さくなることの、場の量子論的な見方と言っても良いですね。

 ちなみに後期の講義では量子色力学というのをやりますが、ここでは関係性が逆転して、遠い距離ほど電荷量子色力学では色荷と呼ぶのですが、これが大きくなると分かります。ちょうど電磁気学で同じ符号の電荷どうしをくっつけておくことが無理なように、量子色力学では色荷どうしを離しておくことができないのですね。なので色荷を持った粒子は小さくまとまって、外部から色荷が見えないように「閉じ込め」られます。例えば陽子は実はクオークという素粒子からなるのですが、クオークは色荷を持っているので「閉じこめ」られねばならず、原子核を見るくらいのスケールでは色荷がキャンセルされた形であるところの陽子しか見ることができません。クオークを見るには、もっともっと近付いて世界観を変えないといけないんですね。

 近付いて見る方法の一つが高エネルギー実験で、実際クオークの存在はそうした実験から間接的に発見されました。もちろん実験機器のスケールでは閉じ込められているので、間接的だけですね。もし、間接的にすら見ることができなかったら、そもそもクオークの存在に辿りつかなかったかもしれませんね。

 

 

 

某ロナ、去年とかは全然遠いところの出来事だったけど最近知り合いの陽性者増えてるし、COCOA接触通知とかも来るようになった。もちろんコ某ナは前からちゃんと存在してたわけだけど、実際問題として現れてきて初めて現実感帯びたなって

10:02 PM Aug 11, 2022・Twitter Web App 

 

例えば空気って目に見えないけどあるわけじゃん。呼吸だっていつもしてるけど意識すると急に息苦しくなるし。存在するかどうかとちゃんと気が向くかどうかって別なんだよな。ま、だからちゃんと意識して行動しましょって話

10:05 PM Aug 11, 2022・Twitter Web App

 

関係ないけど俺目が悪いから帰り道で一瞬何か見た!?って思ったら全然なんでもなかったりみたいなことよくあるんだよな。ほら、猫かと思ったらビニール袋みたいな

10:10 PM Aug 11, 2022・Twitter Web App

 

 

 

 「呪っているところを見られてはいけない」「呪いをかけたことを知られると呪いが返ってくる」と言った話を昔からよく聞いていて、だからそういうものだと思っていたんですよ。でも、調べてみたら案外そうでもない。もちろんこういったことが禁忌とされ、決して呪っている最中に起こしてはいけないと言われることもあります。ただ、なんというか、時代が変わったというのもあるんですかね。ほら、今ってSNSの時代じゃないですか。すると、他人が自分を「呪って」いる言葉なんていくらでも目にするじゃないですか。実際それで気を病んで亡くなってしまう方だって多くて、問題になっているわけでしょう?

 調べてみた中にひとつ、なるほどと思ったことがありましてね。「他人が自分を呪っていると知ることがストレスとなり、体調不良などの『呪い』を受けるのだ」という考えです。さっきのSNSの話に戻りますけど、そもそも人なんて他人の悪口の一つや二つ言うものじゃないですか。別に鍵垢で愚痴を呟いているとかじゃなくても、満員電車で隣の人の鞄が体に当たって痛いだとか、前を走る車の運転が下手でムカつくとか。別に表立って言うわけじゃないけど心の内で憎らしく思うことはあるし、あるいはそれがちょっとくらい表面化することだってありうる。もしこれだけでお互いに呪いあって呪詛返しみたいなことが起きているんだったら、世の中大変ですよ。だから、見て見ぬ振りをするじゃないですか。波風立てないように過ごして、いやだなあと思っても知らない顔してスルーして、変なことを言われないように良いことだって遠慮するようになって。

 気付いちゃったんですよ。見たり知ったりしてやれば良いんだって思ってたのに。そしたら全部全部返っていくからって。なのに、そうじゃなかったんだ。見て知って気付いて強くなるのは自分の方だって分かっちゃったんですよ。だから、返そうと思って頑張れていたのが、もう無理になっちゃったんじゃないかなあ。

 

 

 

注釈:ここで「真空」とあるが、「真空」という言葉から、何もない空間が広がっている宇宙の情景や、空気・菌、その他不純物が取り除かれた真空パックの中身のようなものを想像する読者の方がいるかもしれない。しかし、量子色力学において状況は全く異なっている。というのも、先に述べたように量子色力学では低温・低密度において色荷の閉じ込め現象が発生している。そのため真空に少しずつエネルギーを注入していくと、現れるのは素粒子であるクオークではなく、色荷を持たないその集合体(ハドロン)のはずである。

 ところで、ハドロンの代表の一つである陽子は約940 MeVの質量を持つが、クオーク単体の質量は、高エネルギーでの実験結果から高々数 MeVであると見積もられている。つまり、ハドロンの質量のうちこれを構成しているとされるクオークが担う分は1%程度しかない。ではハドロンの質量はどこからくるかといえば、色荷を閉じ込めて大質量のハドロンを安定化させる量子色力学の真空の性質である。

 量子色力学の真空は「何もない空間」どころか、この世界の物質の質量のほとんどの起源となるくらいのエネルギーを持った空間なのだ。この世の物質のほぼ全てが、私たち自身の体も含めて、目に見えないものから来ているという事実は、ひょっとして気付くとぞっとするものかもしれない。

 

 

 

 ええと、これは僕がこの間見た夢の話で、あんまり怖い話じゃないかもしれないんだけど……。夢の中で僕はゲームをしていて、で当然1面からスタートするんだけど、クリアすると次は2面じゃなくて、いくつかステージが飛ばされた別の面に行くんだ。繋がってないから全然世界観とかもバラバラになっちゃうんだけど、ゲーム自体は特定の動作だけで頑張って進むパズルゲームみたいなやつだから、クリアには問題ないんだよね。で、僕はずっと夢の中でそのゲームをやってる。

 ステージは色々あるんだけど難易度はそんなに高くなくて、やりながら別のことを頭の片隅で考えられるくらいで、だからこのゲームのバグのことを本で見たなあって思い出したんだ。最近はあまり見かけないけど、ほら昔のゲームって変なバグとか裏技があって、それを紹介する雑誌とかがあってさ。そういう感じのゲームだったんだよ。で、僕が見た記憶によると、もちろん面をとびとびで進行するのは正常な仕様じゃなく、稀に起きるバグらしいんだよね。特にこのバグの変わっているところは、このバグが起きているのにゲームを進行すると、最後の画面に変なメッセージが出るんだって。おかしいよね。だってバグで変な進行しちゃうっていう話なのにその時だけ出るメッセージなんてまるでそういうのを仕組んだみたいじゃん? メッセージの内容についても書いてあった気がしたんだけど思い出せなくて、なんだっけなあって考えながらゲームを進めてたら、パンパカパーン! って面をクリアした時の音がひときわ大きく鳴って。それで「あ、全クリしたんだな」って思ったんだよ。

 普通クリアしたらエンディングっていうか、「クリアおめでとう!」みたいな画面が出るでしょ? まあバグってたわけだからそんなふうになるとは思ってなかったんだけどさ。でも、ちょっとびっくりしちゃったよね。だってその時、いきなり画面が移り変わったと思ったら真っ青な画面に文字がばーって出て、それもいわゆるエラーメッセージみたいなのじゃなくて、ひらがなでびっしり書かれてて。あ、いや、ひらがなで書いてただけだったのかな、でも、その時は「これは見たらいけないやつだ」って思ってとっさに目を閉じたんだ。「僕は何も見ていません。関係ありません。」って何度も祈るように唱えて、そしたら目が覚めたんだ。

 

 ……うん。これで終わり。何かが起きたわけでもないしただなんとなく怖かったってだけなんだけどね。でも、あの時表示されていた文字を見て、意味を理解しちゃったら、何か良くないことになったんじゃないかって今でも思うんだ。

 

 

 

シャワー浴びてる時に後ろに気配を感じる、みたいなのよくあるじゃん

あれ俺もあるんだけどさ、本当に怖くて、ついそう思っちゃった時は頭の中で叫んで他に何も考えられないようにしてさ、で、後ろ振り向くわけ

……ビビリとか言うなよ?

それで良かった〜何も無いわ〜って安心するのよ

まあ、それで何か本当にいたらどうすんだって話だけどw

でもさ、何も見えないのに何かいるって思うのって何でなんだろうな

第六感みたいな?

……

テレビとかだといきなり出てきてびっくり! みたいなのあるじゃん?

そんな感じで「何かいる!」って思った時にはいるけど、でも実際に振り向いて見る頃にはもういなかったり、みたいなのかな

……

……

俺は違うと思うんだよな

気付きかけてるんだよ

でも目で見ちゃったら、いないんだって思っちゃうからダメなんだ

目で見ても見えないからさ

いないと思っちゃうような全部はやめてさ、いるとみなした行動をしないとダメなんだよ

そうじゃないのか?

なあ

聞こえないのか

誰なんだよ

なんで

俺は一人でチャットしてるんだよ

なんで俺が誰かと会話してたチャットの履歴が一人しかいないチャットルームにあるんだよ

足りない

 

 

 

 であるからして、本研究の結果、低温の閉じ込め構造が高温と接続されているのではないかという予想が立ちました。もしこれが正しいのであれば、より容易に解析できる高温理論から低温理論、すなわち真空の調査が可能になるはずです。これまで真空理論や真空の閉じ込め構造については限られた方法でしか調査を行うことができませんでしたが、今回の接続性からより多くの方法での探索の道が開けたと言えるでしょう。

 また、本研究の結果はこれまでに得られた高温理論の結果がそのまま真空理論に応用できる可能性も示唆します。私たちはすでに必要な知識を持っていたと気付くことになるかもしれません。未知の世界とは既に隣り合わせだったのですから。

 

 

 

メモ

存在しない研究主任及び研究サイトについて言及するメールが発見され、調査を行った結果、関連すると思われるインタビュー記録が発見された。

しかしいずれも他に類似する記録が存在せず、誰かしらのいたずらと考え、とりあえずページごと削除することとする。調査が今後必要になった際のためにこのメモを備忘録として残しておく。

私も個人的に調査を続けるつもりであり、何人かに声をかけてみようと思う。もし何か気付いたことがあれば私もしくは他の職員の誰かでも良いので知らせて欲しいと頼むつもりだ。気付いてくれる人間が多いに越したことはないので、このメモも私の個人ブログに掲載し、SNSなども頼ろうと思う。

 

 

メール文書の抜粋

送信者:■■ 研究主任

サイト-■■■の研究員各位

報告書に添付されていた以下のインタビュー記録について、このようなインタビューは実施されておらず、また記載されている研究員及びインタビュー対象は存在しないことが判明した。いたずらに報告書を書き換えることは決して許されることではない。上記を行った者について情報を募集する。

気付いたことのある者は私もしくはサイト-■■■の研究員に誰でも良いので知らせるように。

 

 

インタビュー記録:

担当者:■■■ 研究員

対象:■■ ■■氏(新潟県■■市■■■高校に所属する学生)

以下映像記録の自動文字起こしを記載

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「それではインタビューを始めます。まず、君が通っている■■■高校について教えてくれるかな?」

「あ、はい。と言っても特に珍しいことといえば、生徒が少ないくらい……ですかね? この辺りはまあけっこう広い都市なんですけど、最近どっと寂れちゃって……だから生徒数の割に校舎ばっかり大きくって。昔はちゃんと他の学校くらい生徒がいたらしいんですけど、今じゃ一つの教室に複数学年入れて授業してるくらいですよ。」

「いつぐらいから人が減ったかというのは分かる?」

「うーん、いつぐらいだろう……でも僕が入学した時にはもうこうだったような……」

「じゃあ、入学した時から全校生徒が1つの教室で授業を?」

「え、あれ……いや、入学した時は僕は1人で……あれ、でも先生が……」

(沈黙が続く)

「うん、じゃあ次の質問に移ろうか。これは君の携帯と、君のSNSアプリに入っていたチャットの履歴だね。」

「は、はいそうです。ある日気が付いたら僕が一人で喋っているチャットがたくさんあって、でも僕そんなこと打ち込んだ覚えがないんです……。それに、普通自分一人だけのチャットルームなんて1つしか作れないし、こんなのおかしいんですよ。」

(■■■研究員は手元の資料を眺める)

「■■ ■■■という名前は知ってる?」

「……? 知らない名前です。」

(■■氏は訝しむような動作をした後、急に立ち上がる)

「え、あっ。あっあっあっ。」

(■■氏がしばらく叫び、頭を掻きむしる。)

(警備員が立ち入って■■氏は取り押さえられ、■■■研究員はインタビューの中止を宣言する。)

「気付いた。」

(■■氏の姿が映像から消える。)

(警備員と■■■研究員は少し動揺したような素振りを見せるがすぐに落ち着き、談笑して部屋を去る。)

(以下映像は無人の用途不明室を映し続ける。)

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映像記録終了

 

 

 

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訂正及び付記

管理者です。

当記事は下書きから発見されたのですが、冒頭に記述している「知人」にも当記事にも心当たりがなく、困惑しています。謎を解決することができるかと思い、当記事を投稿することといたしました。

当記事の執筆者である知人を探しています。何かお気付きの方は私あるいはインターネット上の他の方にお知らせいただければと思います。